交通安全第一

ホントに悼ましい。
ただのUKかぶれの初老のオヤジのぶつぶつだが、今回の事件もいろんな所で日本の不幸さの根が深すぎる。
私の記憶では、一昨年の暮れにブリストルで歩道を歩いていた子供がひき逃げされて、車はちょっと田舎の納屋で見つかったと言う事件はあったが集団登校に突っ込むと言うのが結構頻繁と言う事は決してなかった。理由を考えるに
1.行政無策 … 何故そんな狭い道で当校の児童の横を車がビュンビュン行くのを許すのか?
2.日本人が根本的に幼稚 … 何故無免許を許すのか?誰が車貸したんだ?一緒にいた奴らは何なんだ?
3.アホ車には集団登校では防衛策にならない。かえって小集団で惨事になるのでばらけさせた方が万一の被害は小さい。

1.については
⇒UKでは飛ばす所は飛ばすが、市街地ではみんな原則30マイル/hrを守る。
何でかと言うと、端的に言うと、つまり、破るとつかまるから

  • スピードカメラが要所にあるので、そこでは皆スピードは守らざるを得ない。
  • パトカーや白いバンの移動ねずみ取りがいて写真取られちゃう
    • 破ると車の持ち主に手紙が送られて来て「何月何日何時何分にどこそこでこの車を運転してたのはあなたですか?違うなら誰でしょうか教えてください」って手紙が来る。「確認したいならインターネットのここに写真があるから、こうやって暗証番号をいれてアクセスして確認しろ。」ってアクセスすると、時間や場所や平均的な車の流れの速度、この画像の持ち主が出してた速度、そのスピードガンが公的機関で校正されてる証明書なんかが見られる。まあ、まともな神経なら言い逃れできない。
    • 交通量はそこそこあるので、一定速度の流れが自然とできる。
  • 物理的には、住宅地の道路にはハンプ=スピードキラー=スリーピング・ポリース=道の盛り上がり。日本語でなんて言うんだっけ?が設定されてるので減速せざるを得ない

本当はここから下の要因が大きい気もするが

  • そもそも車の密度が低いので少し止まっても基本的には流れが良くて、焦る必要が無い
  • 車の密度が低いので日本式に言うロータリー式の交差点が、まだまだ有効。効果的
  • 信号もロータリーと併設してあったり感応式で短時間で切り替えられるので、長く待ってイライラする事が少ない。日本って黄色は進め、赤は突っ込めって運転がまだまだ多くて本当に悲しい。
  • 人/車の直進/車の左折/車の右折を徹底的に信号で区切って流そうとするので、右折待ちが焦って交差点に飛び込んでサンキュー事故とか、確率低い

2.は未然に取り締まるのはかなり困難だが、

  • 車の持ち主の責任をより大きくする
  • 監視カメラで取り締まる。町中の至る所=信号機や屋根の上に監視カメラがある。ナンバー認識システムが良くてすぐ見つかる。車の中で不安全な運転をしちゃ行けないと言うのがあって、高速道路で(だったかな?オックスフォードの近くの町中だったかな?)運転しながらリンゴをかじって捕まって言い訳を聞き入れてもらえなかった、って例があったと思う。

3.は親が送り迎えするしかないと思うが、共働きとか家に子供用に使える車が無いとかあるんだろうな。スクールバスかな無理矢理。自治体それ位金出せと言いたい。子供は国の財産だろう。守れよ。
住んでたのは田舎だったから学校の周りの道は当然細いんだけど、そこに送迎の自家用車がズラッと停まるから絶対スピード上げて抜けるなんて不可能にさせてた要因もある。

で、とにかくもっと他人をリスペクトできる世の中になんないかな日本。ホントに先進国になれなかった、一歩手前で失速して悲しい国ってイメージがにじみ出てくる事件だ。