スピン

卓球は、何と言っても物理(理科ね)のスポーツだ。いくらNOMOのフォークが落ちようが、卓球のボールの変化にはかなわない。あんな軽いボールを、ネトネトのラバーで思いっきりこすりまくるのだから、スピンは強烈だ。空中では曲がりまくるし、自分のラケットに当たった瞬間ここぞとばかりに跳ねまくる。打った人間から観て前回りが「ドライブ」(打つ人は下から上にこすり上げる)、こいつを打ち返すとボールは天井に向かって飛んでいく、台に向かわせるにはラケットで押さえ込んでやる必要がある。逆に打つ時に上から下に切り込むのが「カット」だ。バックスピンなので、ネットに引っ掛けないように持ち上げないとね。更に、これはサーブの時に多いが横回転もあるし、回転を掛けたようなフォームで打つのだが、実は回転がかかっていないと言うナックルボールもある。説明が難しいのだが、粒高ラバーのリターンは回転が普通のフラットなラバーとは逆回転になってくる。おまけにこれらの回転量の差で空中でも挙動が変わる。グッと沈んだり、ふわっと浮き上がったり、スッと台の上を滑ったり。打つ方も、打ち返す方もボールの軌跡を瞬間的にイメージできるまで、練習あるのみ。