-「エアロビクス*2」と言う言葉について-
人間が運動する時にエネルギー供給源が3種類あります。(解釈我流なので、イメージとして読んで詳しいことを知りたくなったら自分で調べてみてください。)*1
- リン酸系の運動…100mダッシュなんかの息を止めてて出来る、爆発的なエネルギーを出す運動の時に最も使うエネルギー源です。1個1個の細胞の中に溜まってるエネルギーを使ってしまったら、時間が経たないと回復しません。
- アネロビクス運動…これは心臓がバクバク強烈に動くけれども、エネルギー自体は体内の筋肉中や肝臓なんかに蓄えられているグリコーゲンを酸素と結びつけて得る方法。グリコーゲンは体内に水と結合して、約2kgも蓄えられるそうです*2。だから、結構この運動は持久性もあって、強度にもよりますけど1時間〜2時間近くは行けるんでは無いでしょうか?
- エアロビクス運動…これは心臓がそこまではバクバクしない、超大雑把に言うならばおよそ1分間に140拍以下での運動で使われるエネルギー源。即ち、体内に運動のエネルギーに置き換えられれば無限に近く蓄えられている「脂肪」を分解してグリコーゲンに変えてそれを酸素と結びつけてエネルギーに変える方法です。
従って、普通の人なら4時間以上かかってしまうフルマラソンではエアロビクス運動を行う必要があります。なぜならば、リン酸系やアネロビクスの割合が高い運動を行うと、急激に使ったエネルギーの燃えカスが乳酸などの形になって、筋肉中に発生します。この乳酸自体は、酸素を加えてまたエネルギーを出す事が出来るらしいのですが、筋肉がその乳酸に慣れていないと、刺激に負けて乳酸を薄めようとして筋肉内に体液が染み出して筋肉がパンパンに張ってきたり、よろしくない事が起きてしまうのです。
で、注意してもらいたいのは
- 人間の体と言うのは本当にこの心拍数と言うのとよく連動している、と言う事。そして
- 心拍と言うのは意外なほど自分が思っているよりも数値が上がっていると言う事。
つまり、日頃ハーフマラソン辺りの練習をして初フルマラソンに臨むと
- ハーフマラソンは、2時間ぐらいの運動なので
- エアロビクスよりはアネロビクスでやってる人が多い。
- 身体は結構高強度の運動に耐えられるようになっているので、ペース配分をしているつもりでもついつい中盤で上げてしまう。
- ハーフを超えて、エネルギーが切れ筋肉が乳酸に負けて「30km・35kmの壁」にぶつかる。
と言う事になるわけですね。。。*3で、言いたかったのはこの「エアロビクス運動」はフィットネスクラブなんかでやってる「エアロビクスダンス」と比較するとはるかに低い強度の運動である事。「エアロビクスダンス」のほとんどは運動強度的には「アネロビクス」領域に入っちゃってます。*4エアロビクスのためには、低い強度で少なくとも30分。出来れば2時間程度あせらず、不安にならずリラックスしてゆっくり続ける事が大切です。ゆっくりした連続した運動が身体を変えてくれるのです。