チャレンジ富士五湖100KM終了

fuccho2006-04-24

22日
去年は当日受付でコンディショニングもへったくれも無かった*1ので、富士山系イベントでいつも使う会社の保養所*2に前日入り。受付に行くと先日のアートスポーツの講習会でお世話になった面々がいて「出といて良かった!」って感じ。昼飯は富士吉田の道の駅でうどん。晩飯は中性脂肪を上げるべく肉!20時半に1時半の目覚ましをセットしとりあえず目をつぶる。ちょっとは寝られた。
23日
1時半に携帯のペールギュントが鳴る。無理苦理おきて鏡を見たら結構むくみ気味。天気予報の降水確率70%が気になってたんだけど、雨の音がしない。外を見たら降ってない!幸先良いかも。朝飯にカ■リーメイトとVAAMゼリーを食って2時半に出発。会場には3時半に予定通り着く。ちょっと遅れたのは山中湖の辺から会場の富士北麓公園までコースを逆行して行ったから。車の気温計で見ると7℃位あって暖かい。
スタートまで
会場ではコーヒーとかバナナとかを出発前から出してくれるんだけど、そこの高校生らしきボランティアに「天気予報どうだった?」と聞くと「今降ってないんだから、このまま行けると信じましょう!」とテンション高い。周りの子から「寝てないからハイになってる!」と突っ込まれてる。あっ、そう言う事か!感謝感謝。車に戻り衣装は半そでシャツにユ▲クロのコンプレッションロングタイツ。頭のNIKEのスカルキャップ、アームウォーマーにベストで気温調整と軽い雨に対応できるようにする。給水が約4km置きと長いので、ボトルが入れられるウエストポーチを巻く。去年作戦的に大失敗だった途中の着替えポイントに預けるのは

  1. 51km地点用…11時ごろ着く予定なので、気温が上がった時用に白のスカルキャップ、ランパンランシャツと雨がひどくなった時用に長袖のウインドブレイカー。食い物としてDNS*3のゼリーを入れる。
  2. 69km地点用…ゴールはデカHジャージ*4にしたいので、バックポケットにパワージェル3つとMEDALIST*5のスティックを4本セロテープでまとめて、ここでプロテイン食っても仕方が無いので▲ミノバイタルのクエン酸入りゼリー、冷え込んだ時用のメッシュの下着を仕込む。雨用にユ▲クロのウインドブレイカーの上下と保温用のCW−■のロングタイツをいれといた。

雨具は捨てられるように100円ショップの合羽とか準備してたんだけど要らなかったな。で、また会場に戻り4時半の117kmの部スタートを見てまたまた車に戻り、最後の準備。VAAMゼリーもう一本。ゼッケン用の安全ピンを忘れて係りの人にもらい、shuffleを忘れて取りに戻りとスターと地点にたどり着いた時にはもうスタート。ありゃりゃと思いながら走り始めるとゲストランナーのAN☆DO*6がいてハイタッチ。坂本さん*7もいてハイタッチ。
スタートから
いきなり上りなんだけど、いきなり心拍が160オーバー?何で?気負ってる?と思いながらヘロヘロ走ってると、出発直前にもらった安全ピンが4本だったせいでつけられなかったゼッケンがポケットから落ちる。後ろの人から「ゼッケン落ちましたよ。」と声を掛けてもらうが、勝負衣装のデカHジャージには前後ともつけてある*8ので見捨てる*9。その後、心拍とスピードの関係を見ていくとキロ当たり30秒ほど練習で取ったデータより遅い。もうちょっとして思ったけど、酸素濃度低いのかな?実は12時間で完走できると踏んでたんだけど、暗雲立ち込める。更に、おなかの調子が悪い。実はアミノ酸系食品食いすぎると腹こわすの分かってんだけど、不安に負けて食いすぎたからな。で、結局山中湖まで我慢したんだけど立て続けに2回のトイレ休憩が入ってしまった。。。orz
おまけにいつもの10kmぐらいの練習ではさほど気にならないコンプレッションパンツが駄目。補強のバンデージが入ってない辺りが筋肉痛になった。走りながら位置をずらすと若干ましになったが駄目。ま、20km超えてるから疲れてはくるけどこんな痛くなる人ではないのである。

  • 10km…1時間11分54秒。設定タイムに対し54秒遅れ。但し、設定心拍140に対し150行ってしまった。。。
  • 20km…2時間30分13秒。ここで設定に対し10分以上遅れてしまった。ま、トイレ休憩2回では仕方が無い。。。orz
  • 30km…3時間43分2秒。設定の3時間25分に大きく遅れる。だってさ、太もも痛いし。ここまでが山中湖。
  • 40km…4時間53分41秒。ここでも区間設定68分に対し70.5分かかってる。
  • 50km…6時間3分ちょうど。設定に対し、11分の遅れ。少し持ち直した。ここで河口湖半周。

第一チェックポイントから
ここは51kmにある。急坂の途中。去年はこの坂を見た途端あきらめて歩いたんだけど、今年は‘完走’が目的なのでパワージェル食ったり、メダリスト作ったりする積極的歩き*10以外は歩かん!と意地で走って上る。11時9分着、設定に対し9分遅れ。関門時間は12時なので結構ヤバイ?いやいや、去年はここに10時間50分に着いて、ここで休み過ぎたりして、その後メロメロになったのである。で、その教訓とセミナーで坂本さん直々に教えてもらった「休みは5分ぐらいにしろ」を活かし、ゼリーをチャージし速攻でランパンに着替え、とりあえず塩でジャリジャリなってる顔を軽く洗い、ポケットが使いにくかったベストはウインドブレイカーに代え12分半で再出発した。再出発後、若干の違和感はあったが、去年ほどのダウン感は無く坂も走って上れた。しかし、ここで血液が胃に行ったらしい。少し気持ち悪くなる。でも今年も西湖でズラッと等間隔で並ぶ釣り客のボートを見てやっぱり笑えたりして気持ち悪いのは復活してくる。筋肉痛もランパンにして少し気楽になったかも。去年はこの西湖の終わりで走れなくなったので、徐々に恐怖感が増してくる。この辺からは、筋肉が痛いだけと繰り返す。で、案外あっさりと行きの西湖終了。西湖から精進湖には登って行くんだけど、途中野鳥の森公園にうどんエイドがある。去年は行きも帰りも走れなくってこのエイドでうどん食いつつ大休みしたり、寒さ対応で着替えたりと思い出深い。「去年うどんはいっぱい食べたから今年は寄らない」とスタート前は思ってたんだけど結局寄ってしまう。但し、人も少なかったし「少なめにしてね。」と頼み、七味をたっぷり入れて気合?を入れる。で、ダラダラ上りをリスタートへばってるな〜って感じ。まずは動きがばらばらになってる足の筋肉達に折り合いをつけさせて、みんな動き出した所で腰の位置と角度を調整し左右のバランスを整えて正しいフォームを心がける。で、最後にお尻の筋肉でプッシュを掛けると出来上がりである。この辺で51km食ったゼリーが利いてきたのか単に痛さに慣れただけなのか、また走れるようになった。
青木ヶ原樹海を抜けると精進湖に向かう長い陸橋である。去年はもう走れなくて辛い下りだったんだけど、ここは復活していてキロ6分で行ける。内心「これって、線香花火の落ちる前なんだよな。。。」と思うが、下りなので落とすわけにも行かない。で、長い坂を下り切り精進湖へ。予想通り下りが終わって、線香花火は落ちちゃったんだけど足の筋肉達に折り合いをつけさせて何とか進む。奥の方にある「写ば写ば」と言う喫茶店の看板だけ見て「精進湖でシャバシャバ?」とお下劣な考え*11が出るだけ余裕がある?で、第2チェックへ。制限14時30分に対し13時51分着。

  • 60km…7時間28分43秒。設定70分に対し、85分。ちょっと地図を見間違ってたりして甘かったな。しかし、去年はこの区間2時間かかっちゃってるので、ま、上出来。

2チェックから
2チェックでは荷物を受け取り、エイドのテントへ。何と、水が不足してる。。。で、オレンジとか食べて着替えテントへ。サングラスと靴下、靴以外は全部とっかえた。坂本さんは時間があれば仰向けに寝て5分ぐらい安静にすると良い。とか、いろいろアドバイスをくれたんだけど時間が無いので30秒くらい伸びてみる。テントを出ると小雨になってた。ま、このウインドブレイカーで何とかなりそう。再スタートするが足の筋肉君達の折り合いがなかなかつかない、地下道をやっとこさで乗り越えると何とここでAN☆DOの里美ちゃんが到着。彼女とはスタート〜河口湖まではほぼ同ペースで走っていて、37kmのエイドで私が休まなかったので離れちゃった感じ。パンフによると50km以上は走れてなかったみたいなので「スゲー!」*12と声を掛けると、本人も顔が輝いてる感じで良かった。で、そんなこんなでやっと足の折り合いも着き始め、精進湖裏の上り下りを終えいよいよ帰りの赤池大橋の上りである。去年に引き続き「ゼッテー歩カネー」と決め上り始める。長〜い上りを終えエイドで水をもらいオレンジジュースを飲んで再スタート。その後野鳥の森への分岐を下り、うどんエイドに来た。ここで止まると再始動出来ないと判断し通り過ぎることにした。で、かなり辛くなってる下りを何とか終え西湖の反対側へ向かう。去年の経験だけではここが結構長い。「もう歩いても間に合うかも。」と何度も走るの止めようかと思う。が、何とか乗り越えられた。80km地点が第3チェックだ。ここはファイテンのマッサージチェックになってて、3人マッサージの担当がいた。で、適当に並んでたら真ん中の可愛い女の子に当たっちゃった。ラッキー!

  • 70km…9時間0分14秒。設定は71分で92分。。。
  • 80km…10時間14分11秒。ま、自分に頑張ったと言ってやりたい?orz

第3チェックから
小さなアップダウンがあるとタイムがこの辺の人たちは上り歩いて下りで走り出すんだけど、上りで歩くと絶対時間がかかりすぎる。意地で走った。この後、どうしようも無く急に感じる(行きの第1チェックの)小学校に向かう下りを何とか終えて、久々にトイレに行く。お腹はもう大丈夫だ。この後はまたもや脚の折り合いがつかず苦しんだがフラットなのでキロ7分の設定速度も一部出た。とにかく約4km毎に200ccのペットボトルを一杯にし確実に飲みきる事。10km毎のパワージェルは必ず補給する事だけは死守した。ついに去年リタイヤした90kmチェックを超えた。この先は回収車の荷物になって荷室から見た景色を自分の足で走った。R139までのダラダラ上り下りを終え(この間の信号待ちが辛い。。。)ついに第4チェック。

  • 90km…11時間41分37秒。

第4チェックから
今回、各エイドではランナーの川柳を募集していた。「そんなもん、思いつくかよ。。。」と思っていたが、84kmの小学校辺りでふと思いついた。で、第4チェックで短冊をもらって一首

荷物の奴俺より先にゴールしてるんだろうな@最終チェック

  • 荷物⇒着替え
  • @最終チェック⇒@第4チェック17時9分

の方が良かったかな?「この味噌汁で最後の上りが登れるんだよね!」と常連らしき人が言っている。「私はこのチェック初めてなんでそれを聞くと飲まなきゃ」と一杯もらう。去年は貧血起こして寝かしてもらったスペースは花壇になってた。
さて、みんなが「歩いて上る」と言ってる最後の上り初体験である。で、始まってみると大した事無い。富士登山競争の始めの舗装区間みたいなものである。富士登山競争は私にとって終わりの無い上り*13だがこの上りは5kmで終わりと決まっている。絶対完走である。で、今まで抜きつ抜かれつしてきた人達だなと思いながらガンガン抜かす(だって皆歩いてるから)。結構へばりそうになるが、この坂には終わりがある。と言い聞かせがんばる。が、気持ちが切れて最後の最後のゆるくなった所は歩きになった、下りに入ったら全く脚の折り合いがつかない!今まで抜かした人達に全てアッサリ抜き直され「あと2km」の看板に「長すぎ!」と毒付きながら何とか下る。
ゴール
ついに北麓公園が見えてくる。体育館に入ってる人が見える。コースにきれいなお姉さんが立っていたので「もうゴールですか?」「そうです。あと1.2km」と言われ今の私には1.2kmは長いんですけど、でもそんな長かったかな?と思いながら進むと公園入り口である。あれ?何で?スタートのゲートはそこにあって「START&FINISH」って書いてあったじゃない?と思いながら曲がるとそこにゲートは無く、係りの人からあと1kmと言われる。公園の中の陸上競技場の中のトラックまで行くらしい。。。良いじゃん、ここをゴールにしてよ!って感じ。でも、薄暗い中で競技場の中は明るく輝いていて盛り上がっているので、「折り合いつけて、正しいフォームで」と最後の調整。最終コーナーではウインドブレイカーを脱ぎ*14デカHジャージのジッパーを首まで上げサングラスは耳の後ろに掛けなおし、気分はラルプデュエズの単独ゴール*15である。

  • 100km…13時間10分51秒。設定じゃ12時間では行ける筈だったのにね。。。甘かったな。*16

*1:もう、やる気を無くして宿もキャンセルしてたんだけど小僧がピヨピヨ平泳ぎが出来るようになったのを見たら人生無駄にしちゃいかんと思った。ちなみに小僧は今ではパワー無しのバタフライなら25m行ける様になっちゃった。。。

*2:御殿場なのが玉にキズ。でも、まあ30分だけどね。

*3:単語的には縁起が悪いが、プロテイン20g入りは捨てられない。

*4:3年位前に職場の面々で作ったでかいHマークの入った自転車用ジャージ

*5:こいつは酸っぱい!3年ぐらい前に自転車イベントで試飲して病み付き。。。

*6:あまり知られていない?走る双子タレント。現物は初めて見たけど芸能人は本当にきれい

*7:言わずと知れたウルトラの父?24時間TVで数々のドラマを支えるほっぺたの大きなほくろが目印のあの方である

*8:ちなみにランス流で一回ぐしゃぐしゃにシワだらけにしてから。。。笑

*9:ちなみにゴール直前、13時間そこで私を待ち続けてくれていたので無事回収しました

*10:言い訳言い訳。

*11:皆さんゴメンナサイ。。。orz

*12:こんなモンで驚いてちゃ駄目で、何と彼女も時間内ゴール!素晴らしい。

*13:だって、8合目足切でゴールできてないので

*14:ここで背中がつった

*15:ゲートでは天に右人差し指を指し親父に挨拶してみました。

*16:完走に舞い上がってしまい、部外者であるにもかかわらずあるランニングチームの方々のニックネームを多数引用して、旧完走記を作成してしまいました。お詫びして訂正します。