と言うか本番

とりあえずゲート(と言ってもスタート

0.スタートまで
目覚ましは4時。シャワーを浴びて眼を覚まし本番衣装の上にロングTを羽織って今日だけ特別に5時から開けてくれた食堂に行くと既に列が。ま、普通に食べて部屋に戻り歯を磨いて6時ごろ出発。5時は暗かったが6時は普通の明るさ。さすがに本番なのでTさんはあっという間に見えなくなり、Kさんとはじりじり差が開いていくがこんな所で心拍140超えても何の意味も無いので気にせず一人旅。町が近づくとツアー客が道端や(たぶん)つぶれたスーパーの駐車場にバスで乗りつけ準備をしてる。そこからは人も増えて会場に向かう。ゴール後もしかしたら山の上は寒いかも知んないのと車の運転があるかもしれないのでウインドブレイカーと靴を当日預けのトラックにナップサック*1に入れて預ける。で、自分のスタートエリアに行ったらKさんの並んでる真横に出た。「あれは立ちション用の簡易トイレだ」とか「あそこで日本人がタバコ吸ってるよ」とか話してるうちに7時になって拍手とかするけど全く進まない。そのうち気付くとフレームに貼ってたジェルが1個向こうの方に落ちてるのを見つけて拾いに行ったり、何故かステムがゆがんでて調整したりするが依然としてこの辺では何も起きない。20分経ったころのろのろと動き出す。
1.スタート(標高100m 足きり7:40)
丁度7時半にやっとスタートラインの「ピー」を聞いた。途端に周りは猛ダッシュ。私はのんびりサイクリング。全くスピードの合う集団なんて無い。心拍160位まで上げればチョッとついて行けるんだけど、後でろくな事にならないのですぐやめる。ま、平地で普通に40km巡航出来る足が無いとこの大会は参加不可ですな。。。
2.Cote de Citelle(19km 標高428m 足きり8:34)
昨日のドライブではびびったが、上り始めると全然ゆるゆるなのに気付く。この辺ではまだリアスプロケットはお友達レシオの24Tで余裕。8時20分ごろ通過した。
3.NYONS(45km 標高314m 足きり9:29)
補給は76km過ぎなので、最初の4時間はボトル2本で。イギリス製のでかいエナジージェルが水っぽいのでそっちを優先して食いながらいく。このNYONSが山あいの入り口になる。9時20分ごろ通過。
4.Col d'Ey(70.5km 標高718m 足きり11:00)
ここで助かったのは町を出て唯一スピードの合うグルペットが形成された事。この辺は緩い上り基調なんだけど皆フロントインナーだし。随分助けられた。で、絶景地帯のすり鉢状の斜面に沿って半時計方向にぐるっと回りながらゆるゆる上っていく。昨日車の中から見たのとイメージが似通ってくるがそんなにきつくは無い。これを越えればあのダウンヒルが来るんだよなー、と思いながら上る。これも20分ぐらいの余裕を持って通過した。
5.BUIS LES BARONNIES(76.1km 足きり11:11)
長いダウンヒルを無事に終わって、やっと補給。水を貰ってメダリストを作り。頭からかぶり、太腿にも掛け補給食を幾つか貰いバナナとオレンジを食って出発。
6.Col de Fontaube(92km 標高635m 足きり12:10)
この辺からは特にイメージは無く、ずーっと緩い上り基調を淡々と越えて行く感じ。フロント変速を2回?(3回?)内側に落としたので、この辺はずっと一旦リアを数段上げてチェーンテンションを外に引っ張ってからフロントを落とす。と言うゆるゆる変速で安全に行く。ここの上りでついに最初のクランプが来た、右の四頭筋の内側。本人的にはいい感じで上ってたんだけど、嫌な感じが来て路肩によけて下りる動作でピッと来た。ストレッチして屈伸してさあ行くか!と思ってたら日章旗ジャージの親父が寄ってきて「フランス語?」とか言うので「無理!」って言ったら英語で「タイヤ売ってくんない?友達がパンクして。。。」みたいなことを言う。無理よそれは、俺がパンクしたらどうすんのよ。で「ソリー」で終わり。今思えば100ユーロ位で売っておけば良かった。。。orz で、12時前通過
7.SAULT(114.5km 標高754m 足きり12:59)
ここは補給地点なんだけど、何と着いたのは足きり5分前。ボランティアは皆撤収準備始めてるし。。。水も500mlボトルは無くなって、ボトルに直接でかいペットボトルから移してもらった。「あと2分で閉めるぞー」とか叫びだしたのを聞きながらスタート。
8.Col de Notre-Dame des Abeilles(126.5km 標高996m 足きり14:00)
SAULTを出て、一気に弱気が出る。少し下って、もう100km超えたしロンドンエタップの時はおまけでつけた4級1個だったのに較べ今回は3級も越えたし、みたいに言い訳を考えながら走る。で、もう意識が混濁しててあと上りが2個だと勘違いしてた。峠まであと7kmの看板と坂が見えて「あ、もうここでいいかな」と一旦降りて。ジェルを食いつつ携帯コース図を取り出すとこれがバントゥ前最後の3級とわかった。現金なもので俄然やる気が湧いてくる。ここの上りは入り口が若干急であとは単調。途中のカーブで応援のおっさんが「この先越えれば一旦下りだ(口調から推定)」みたいのを言ってくれるが横のイギリス人と「わからんね」とか笑って通り過ぎる。で、左手遠くにバントゥが見えコース案内の黄色い看板に「バントゥ42.7(だったかな?)km」とか出たので「さあ、これで峠越えたぞ!」とジェル1個追加しながらバビューンと下ったら、あっという間に目の前にまた上りが。。。
結局、この峠を越えるのにはあと2km程上り下りを続ける必要があった。13時50分ごろ通過。
9.VILLES SUR AUZON(136km 足きり14:18)
さっきの峠から警察なんかが道を閉める準備をしている気配が漂いだす。この先はすごい下りで「重力に貸しを返してもらってるのを堪能」してたら途中で足が固まり始めたのに気付いた。とりあえず少し緩くなった真直ぐな所で一旦おりてジェルくって水飲んでストレッチする。で、下り再開。が、下り切ってその後少し緩いのぼりが来ると足が動かない。少し重めでゆっくり回して上りきる。村に入って補給所に入ったのは20分過ぎだったと思うが、関門は補給所より前だったみたいだ*2。もう補給は要らないので、掛ける用の水だけ貰って走り出す。
10.MORMOIRON(141.8km 足きり14:34)
ついにバントゥのふもとのふもとまでは来た。が、足きり時間は過ぎちゃった。ずーっと緩い上りの村を抜け「あと6kmでBEDOIN」と思いつつもクランプも来る。一回降りて押してたら救急車が来て「やめる?」とか聞く逆に「まだいいの?」って言うと、強制で乗せる気はなさそう。「もうチョッとだけ」と断り、また乗って少し走る。が、この先で傾斜が5%位になってるのが見えて「もうだめだ」と諦める。15時。

*1:日本じゃ死語かも知んないけど、こっちじゃ現役。ちなみにジャンパーもそう

*2:じいちゃんが緑丸着いた棒を振ってくれた所にブルームバスが停まってた